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長い文章を書きたいなと思って、もう一回小説を書くことにした。
「小説を書く」というと、なんかすごく大変な事のように思う人がいるけれど、僕の場合は良い意味でも悪い意味でも呼吸に近い。
海に突き落とされてパニックなりながら見苦しくても酸素を求めるように、書くことによって生きる事を何とか肯定しようとしている。
社会に適合して誰かに認められるとか、社会の一員となって役立つとか、そういうことは僕には出来なかった。
書くことしか残されていなかった。

僕にとって書くことは必要な行為だ。
上手いとか下手とか評価されるとか評価されないとか見せるとか見せないとかではなく、ときに自分を傷つける自傷行為でありときに自分を慰める自慰行為だ。
みんな人間らしい格好で人間らしい思考をしているのに僕だけ接着剤でべとべとの新聞紙を無理やりくっつけて出来た不格好な人間もどきだと思うことがある。

ここでは短い文章を書いているが、それは詩に近いようで詩ではない。
なんでもない落書きです。
感情の感情による感情のための落書き。