斜向いの海

いつもだいたい200文字くらいの文章を書いている。

自分の心がどうしようもなくザワザワしているから
子供に絵本を読むように、少しでも良い夢を見てくれるよう
僕は文章を書くんだ。

コンビニエンスストアの光が
天使が舞い降りたみたいなエフェクトがかかって
ここが天国だよって、誰かが知った風な口で言って
20トンの金魚鉢に頭蓋骨から潰される。

5リットルの血液が道路のアスファルトを濡らして
108円の炭酸水のレシートを船にして
ノアの方舟みたいだなって死んだ僕が思っていることを
生きているいまの僕が思っている。