2017-01-01から1年間の記事一覧

梅崎春生「桜島」感想 1946年

桜島作者: 梅崎春生発売日: 2016/02/02メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 最近読んだ小説のなかで一番うまい、という文章をネットでみて読んでみることにした。おもしろかった。戦争中の桜島で、暗号解読をする兵士が主人公。緊迫した状況と、死…

太宰治「人間失格」感想 1948年

中学生くらいのときに一度読んだことがある。だから再読なのかな。改めてみると「人間失格」っていうタイトルはくそいいな。 この主人公、大庭葉蔵に共感できるかできないかで言ったら、僕はできない方になるんだけど、第一の手記の冒頭はすごくわかる。 汽…

田山花袋「蒲団」雑感想 1907年

読まないとして名は聞いたことある小説が多い。「蒲団」なんていうのはその代表格ではないだろうか。蒲団をくんかくんかする変態おっさんの小説として有名である。ぼくも変態おっさんの話だと思っていた。 しかし、読んでみたら違った。 おっさん自体は変態…

【トラウマになりそうなアニメ】Rein Raamat「Põrgu 」(Hell, 1983)感想

Rein Raamatについて エストニアのアニメ監督。1931年生まれ エストニアアニメの父とも呼ばれているそうです。 現在はアニメを作っていないっぽい? Põrguの感想 www.youtube.com「Põrgu」というのはエストニア語で地獄を意味します。 僕もエストニアについ…

【おすすめバンド】Descartes a Kant

メキシコの男女六人バンド「Descartes a Kant(デカルトカント)」 ポップかつサイケデリックで、ダークかつかわいいという反則みたいなバンド。 「The Peter Pan Syndrome」 www.youtube.com 短い時間の中で変調しまくるんだけど、どれもキャッチーで耳に残…

模造クリスタル『黒き淀みのヘドロさん』感想

(it COMICS)" title="黒き淀みのヘドロさん 1 (it COMICS)">黒き淀みのヘドロさん 1 (it COMICS)作者: 模造クリスタル出版社/メーカー: KADOKAWA / アスキー・メディアワークス発売日: 2017/03/15メディア: Kindle版この商品を含むブログ (1件) を見るヘドロ…

病的にポップでありたい

この言葉が頭を渦巻いている……。 ポップに対する憧れのようなものが芽生えました。 とにかくひたすら明るさを追求したらどうなるんでしょうか。 カートゥンの世界では、死さえ寓話化されるところがある。 悲しみも暗さも、一つの象徴としたい。 1円玉、五円…