しししす

ぬるい炭酸水を飲んだはずなのに胃が冷たくなる感触を味わっている。

地下鉄の車内は蛍光灯の光がよどんでいて安心する。空調と吊り革。銀色の鉄パイプが血管のようで未来人の死体の中にいる気分になる。

誰かに助けられても、誰かを憎んでも、人間と話しても、君がチョコボールをくれても、孤独だ孤独。

僕は感情を育てる。感情が輪郭を持ち人間になるまで。