自動的にログインする命

まるで泥が見ている夢だ。
ストローでぐしゃぐしゃにされた心臓がオレンジ色に輝く。
重なり合った感情が塗り絵みたいに汚れが飛び散るだけ。
羊小屋にスマホを置いて眠る。枕は宙に浮いたまま。
思い出の中の祖父はいつも半笑いしている、指にこびついた油が空気を吸い込んで少しだけ大きくなる。