迷子センター閉鎖中

夜が引き伸ばされて湯葉みたいに
しわくちゃになって斑点みたいな白い点が
一つひとつ顔になって僕を睨んでいる

コーヒーカップの内側で2桁の足し算を暗算していた
僕の左側に空白の人
喜んでも悲しんでも

異常なんてないみたいな顔で
素通りしていく
ドンキーコングのトロッコみたいな
性格のコンビニ店員が