空想のメントス

ピアノの鍵盤を叩く速さで今日が終わる。

セロテープでべたべたの心にまぶたをつけて
体温計のように燃えたらいいのに、って。

君が頭にのせた手のひらが改札を通ると
コーヒーの寿命が一つ減る気がする。

びっくりドンキーの駐輪場で
頭痛薬の話をした。

声は小さかった。
ペットボトルの蓋くらい。

▲あけくち

自分の思っていることや感じていることを表現するために色々な方法を模索して実行しても化学薬品に頭から浸かっているみたいに全身が濁りきって錆びかけたステッカーみたいに心をベタベタ汚していって駄目だった。お腹空いたり眠くなったり嫌になったりすることがもう嫌なんだ。砂漠に爪痕を残すくらい空虚でも声を発したい。僕の吐いた二酸化炭素で汚れた空気分くらい生きたい。