夜は魚の食べかけ

人に会ったり 人と話したり
普通と呼ばれる価値観に従うこと
疲労が弾丸のように飛んできて
僕の太ももに穴をあける

頬杖をついている君の顔のように
地球もかたむいてみんな落ちていけば良いのに
名前も知らない学校の下駄箱へ
靴の中へ
その汚れへ

水槽を買って
魚も水道水も飼わずに
読まない本を飼う

もううんざりだ
うんざりだ
という顔で

クーラーボックスに
平たい石を入れる