砂糖の抜け殻

ヨーヨーみたいに宙に浮かび
物凄いスピードでぐるぐると
頭がシェイクされて

偏差値35の問題も溶けないくらい
脳みそは凝り固まった鳥の骨の欠片みたいだって
君が赤ペン先生みたいに指摘する

その横顔がサーターアンダーギーの表面みたいに
太陽に灼かれて焦げていて
きっと舐めたら砂糖の結晶みたいに
甘ったるかったんだろうなと思うより先に

ガリガリ君のアイスが半分溶けて
木の棒から青い液体が伝わり
爪先を惨めに濡らす。