読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

会話のボールを持っていられない。

あなたはどうですかというボールを僕はできるだけ速やかに相手へ返します。来たら秒で返します。「調子はどう?」「普通です。お返しします」 ボールさばきは一流のそれであり、もはやサッカーというよりちょうどいいリズムとして僕は機能しています。「最近…

ストレスフリー、シムフリー

比喩を多めにぶち込んで文章を軋ませながらでしか書けなかったのが、いまはとくに違和感なく書けてしまう。なんだかんだ十年近く文章を書いているからだろうか。前はもっとリハビリに時間かかったと思うのだが、質はともかくしてストレスフリーでキーを叩い…

好きなものを忘れる

人と話していると趣味を聞かれることが多い。だいたい「小説が好きです」というふうに答えるのだけど、そうすると「好きな作家はいますか?」というふうに問答が続く。 好きな作品を言えばこと足りるのだが、なぜか私の頭は働かない。大量にあるはずなのに何…

ねこのひ

毎日が何かしらの記念日であることをWikipediaや暇人どもが教えてくれる。猫の日は、まあわかりやすい。にゃーにゃーにゃーで猫、納得しよう。 しかし、なかには明らかに強引な記念日があって、かつ強欲極まりない記念日もあることを諸君はご存知だろうか。 …

にんじん

比喩でぼかしぼかし書いていく文章は楽しかった。いまはなき上野動物園の遊園地のトロッコが、カーブに差し掛かるときスピードを速めた、あの身体がふわっと浮かぶ気持ちを思い出した。 子どものとき僕はディズニーランドに行くと、最初のアーケードみたいな…

文章に居場所

ブログに自分のことを刻もうとして7日ほど経った。ピノに換算すると1箱+1/6箱になる。 数ヶ月ほどまっとうな文章を書いていなかったせいか拒否反応がものすごく、ぎらついた注射器の針みたいに、エディッタを見るだけでも恐怖が沸き起こった。 ずっと自…

こがら

十二月もよそゆきの着物にはじめて身をつつんだとき、余った帯がのびていった畳に浸食していく夕陽の影も、こんぺいとうを口にふくんだ押入れの暗さにはかなわない。曲がった棒を魔法の杖だと言い張る少年から、空き地に隠されている秘密の在り処を教えても…

ニット帽

朝、ものすごく寒い。皮膚が薄い氷を張られたみたいに冷たい。毛布二枚と布団を被ってもあたたかさをあんまり感じない。僕が出掛けるころ外は真っ暗、それでも何人かとすれ違う。横断歩道の白線がやけに白く光ってみえる。左右に広がる車道を目で追いかけて…

田舎の遊園地のメリーゴーランド

今日は調子がいいので、文章と仲良い感じなので、だらだらブログを更新する。まあ眠いからこれ書いたらやめるけど。 曲を変えてみた。さっきまで暗い曲だったので無駄に明るいのにしてみた。 途端に書けなくなった。音楽を聴いていると思考が短文になるので…

水深10メートル

いまだに自分の文体がなんなのかわからなくて、文体というのは個性の意味じゃなくて、こういう文章なら絶対に書けるっていう安心感。安心感がほしい。でもいまはすらすら書けているから、そこまで悲しくない。書けないときはほんとうに書けなくて空虚さとか…

植物は眠る

最近の本屋には椅子が置いてあって座りながら読むことができる。本屋はたのしい。色んな本が置いてあるから。きょう読んだ本には「植物は眠る」と書いてあった。なるほどなと思った。 植物はいきものだけど、いきものじゃないというふうに思われていて、生物…

形ごと失いたい

このところうまく眠れない。24時の境目までうろついてしまう。日付をまたぐことが特別ではなくなった。子供のときは1時とか2時とかをどう思っていたのだろう。馬鹿みたいに幽霊が外を出歩いていると思い込んでいたのかな。大学のときは平気で3時まで起き…

映画『神様メール』感想

www.youtube.com 神様メールっていうベルギーの映画を見てきた。 不思議なコメディ。 神様ってだいたいいい風に書かれるんだけど、この映画ではろくでなしのダメオヤジなんだよね。 不快ルールとかいうの作るし、事故や戦争を起こしまくっている。部屋に閉じ…

文体に自分が馴染まないとき

ぼくがほかのひとのブログを読んでいて一番驚かされるのは、文体がほとんど変わらないことである。10記事あれば10つとも同じ。利きワインならぬ、利きブログがあったとしてもミスることなどなさそうだ。おうおうにして文章量もほぼほぼ一定である。 単純…

M-1グランプリ 2016 感想

お笑いのこと何もわかっていないくせに批評家きどりであれこれ書き連ねるやつやります。 友達いないので許してください。 1アキナコント漫才ですよね。アキナの前のスタイルは大喜利風味の漫才で、THE MANZAIでもファイナルに残っている。それなりにオリジナ…

書くことについて②

書くことは誰かと感情を共有したいという気持ちから始まる、と昨日書いた。それの補足としてつらつら文章を書いていて、本当にそうなのだろうかという疑問が頭をもたげた。 日記はどうなのだろう。人は誰にも見せないことを前提として文章を書くことがある。…

書くことについて①

今日は書くことについて書こうと思って、1000文字くらい書いていたのだけど、どうにもまとまらなくて放ってしまった。 結局僕は「作者―文章」の関係性について書きたかったのに、入り組んだ町のようにあらぬ方向へと行ってしまったのだ。 作者―文章―読者 こ…

おなかがいっぱいになるまえに書いた文章

髪を切った。美容院に行くと眠くなる。髪を触られるっていう行為はなかなか特別だとは思うけど緊張感はない。 相手は鋏を持っているんだからもう少しドキドキしていてもいいかもしれないんだろうけど、安心感の方が強い。 あと、目を開けていると鏡を見ない…

やふーじゃぱん

なんというかね、同時代性みたいなものを意識した方がいいかなと思った。旬な話題を取り上げた方が読んでいる人も楽しめるんじゃないかなと思ったのよ。 僕はニュースをぜんぜんチェックしないんでね、山奥にいる老人とほとんど変わらない知識しかない。 こ…

ブログというか文章の書き方みたいなもん忘れた

ブログは相も変わらずすごく書きにくいです。何か話題があればいいんですけど、それも特にない。 もっというと僕はラジオが好きで、とりとめのない会話っていうのが好きなんで、○○について語りまくるぞーみたいなテンションにはなりにくい。 だから今日はゆ…

このまえ「小さな園の大きな奇跡」っていう映画を見た。

www.youtube.com 簡単にあらすじを説明すると、5人しかいない廃園寸前の幼稚園のために、元エリート幼稚園の園長が立ちあがるというお話。 5人の女の子たちの家族は貧しい生活をしていて、転園しようにもお金がなく、満足な教育が受けられない。 テレビで…

こんにちは

こんにちは。 遡ること2年前、家の裏庭ににょきっと生えていたのが当ブログでありまして、当時部屋に引きこもり良からぬ思想とハウスダストに押しつぶされそうになっていた私に何かしらの精神的成長が望めるかもしれぬ、と家に連れて帰ってきたのがそもそも…

かわっていく

神保町で古本市がやっていて僕は毎年それをすごく楽しみにしていたんだけど、今日の今日まで忘れていた。明日は休みだから行ける。でも行かないと思う。 自分の生活のなかでいつから小説や本がウエイトを占めるようになったのだろうか。いまや壁を覆い隠して…

本屋にいって/保存する

本屋に入って「五年前の忘れ物」という本を買った。エッセイだと思ったら小説だった。 作者は益田ミリ。基本的には漫画とエッセイの人で、僕の好きな作家さんだ。 小説書いていたんだ、と思った。 世間的には、タレントや専門外の人が小説を書くと厳しいけど…

ゆめばな

想像力=アイデア力みたいなふうにしか語られないから想像や妄想したときに出る映像のことを想像映像力と仮名して話を進めていきます。 ぼくは眠って夢を見たわけです。 そこで瞬間移動みたいなことをしました。 ぼくはAの部屋にいて眠っていました。そして…

読む気力・書く気力

読む気力と書く気力、この両方がすっかり消え失せ、お酒を飲みながらだらだらとネットをしているというヤバイ状況になってきた。「もう私は一人でOKだよ。平気だよ」みたいなことを書いた記憶があるけど、友達づくりを諦めなかった結果わりと仲のいい人が出…

きりかえてこ

今日は「ペット」を観た。マックスの声が予想以上に設楽設楽していた。途中から気にならなくなった。ほのぼの系かなと思ったら冒険アクションっていう感じでおもしろかった。 子供向けの映画だと、わりと子供がぎゃーぎゃー喋っていたりする。僕は子供が楽し…

怠い

だるさと戦わなければ僕は何もできない。やることなすことぜんぶかったるく思えてしまう。ブログにも書きたいことがあるのに頭の中で考えるだけで満足してしまうし。 現実でも問題を先延ばし先延ばしにしているのでこのままでは本当に出口が見つけられなくな…

映画の日だから「ライト/オフ」を観てきた。

ホラーってかなり好き嫌いわかれるかもしれないというのを常々思っていた。何を怖いと思うのか人によって異なる。 たとえばゾンビに追いかけられるのを怖いという人がいれば、ゾンビが出そうな瞬間の方が怖いという人もいて、だからこそホラー映画というのは…

昨日書けなかったブログを書く

ブログを書こうと思って色々と考えこんでしまったので今日もゆるゆると書こうかなと思います。実を言えば昨日の精神状態は最悪で、救いに思えることが何ひとつありませんでした。誰かにぎゅっと抱きしめられる想像をしても心の一片さえ晴れなかった。何もか…

入ったことのない建物みたいなブログが好きだった

今日は書けないなと思った。色々と考えすぎてしまった。余計なことも無駄なことも大切なことも考えた。 心が落ちついてしまったらブログに書こうとしていたことが薄っぺらく感じられるようになった。もちろんそれは自分にとって大切なことなんだけど、いまは…

おみあげ

ひさしぶりにブログを書いたら誰かと触れ合いたい欲が90%くらい消えて書いている間はすごく心が落ちついた。 いまは本当のことだけ書こうとしている。読みやすさやわかりやすさや伝わりやすさなんて投げ捨てて、自分にとって真と思う言葉を吐く。前の二つの…

さかな

人と仲良くしたいというエネルギーでこの2週間がんばってきたわけだけど笑っちゃうくらい駄目で話し相手が見つかってもすぐに消えちゃうしそもそも相手されないしで結局ブログに戻るしかなかった。 メールアドレス2つ作って一人で送り合えばいいんじゃない…

ブログ

このところ小説がどうでもよくなってきた。書くこともしていないし読むこともしていない。僕が最後に読んだのは『盆栽/木々の私生活』という小説。 ゴースト・バスターズを観た。気持ちのいいくらい変人だらけだった。三谷幸喜っぽさを感じる。 たとえば「引…

ウラジーミル・ソローキン『23000』感想 氷三部作3

三部作の最終巻という特色もあって、ネタバレを気にせず内容にガンガン触れていこうと思っています。未読の方は『氷』もしくは『ブロの道』を読んでから、この本を手にとっていただければと思います。 ソローキンは前衛的な小説で知られていますが、このシリ…

ウラジーミル・ソローキン『ブロの道』感想

ブロの道: 氷三部作1 (氷三部作 1) 作者: ウラジーミル・ソローキン,松下隆志 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2015/09/28 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (3件) を見る 『ブロの道』は前著『氷』とは違って全篇を通して、一人称で語られる主…

福永信「コップとコッペパン」感想

コップとコッペパンとペン作者: 福永信出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2007/04メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 29回この商品を含むブログ (47件) を見る 読者は小説を読むとき何かしらの手がかりを持って読むものだと思う。馴染みやすいところで…

映画『貞子 vs 伽椰子』感想 (MX4D 2D)

www.youtube.com MX4dの感想は「水しぶきがうざい」以上。揺れるけど、それで怖さが+されているかどうかは人によるかな、と思う。揺れないシーンが多いし。揺れるところは映像的にも楽しいけど。超小刻みの振動が多かったかな。 めちゃくちゃ楽しかったです…

上田三四二『花衣』感想 1982年

花衣 (講談社文芸文庫)作者: 上田三四二,古屋健三出版社/メーカー: 講談社発売日: 2004/07/10メディア: 文庫 クリック: 3回この商品を含むブログ (3件) を見る(私が読んだのは単行本です。引用も単行本のページになります) ネットで見ると、この本は連作短…

ポール・オースター『写字室の旅』感想

写字室の旅作者: ポールオースター,Paul Auster,柴田元幸出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2014/01/31メディア: 単行本この商品を含むブログ (11件) を見る ポール・オースターの『写字室の旅』を読んだ。僕はオースターのファンじゃないから登場人物が○○だと…

永田カビ『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』感想

さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ作者: 永田カビ出版社/メーカー: イースト・プレス発売日: 2016/06/17メディア: コミックこの商品を含むブログ (1件) を見る タイトルから風俗レポみたいな印象を与えてしまうけど、確かに風俗レポではあるのだけど、そ…

キャスリン・アシェンバーグ 鎌田彷月訳『不潔の歴史』感想

図説 不潔の歴史作者: キャスリンアシェンバーグ,鎌田彷月出版社/メーカー: 原書房発売日: 2008/09/22メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 47回この商品を含むブログ (15件) を見る もし誰かから「一週間も風呂に入っていない」と聞いたら、その人のことを…

平松隆円『黒髪と美女の日本史』感想

黒髪と美女の日本史作者: 平松隆円出版社/メーカー: 水曜社発売日: 2012/11/28メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 1回この商品を含むブログを見る 日本では黒髪信仰みたいなのありますよね。アニメとかだと黒髪ロングのヒロインは絶対に一人くらい…

マイケル・コーバリス,鍛原多恵子訳『意識と無意識のあいだ』感想

意識と無意識のあいだ 「ぼんやり」したとき脳で起きていること (ブルーバックス)作者: マイケル・コーバリス,鍛原多惠子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2015/12/18メディア: 新書この商品を含むブログ (4件) を見る この本には、「ぼんやり」したとき脳で…

多和田葉子「犬婿入り」感想 1992年

犬婿入り (講談社文庫)作者: 多和田葉子出版社/メーカー: 講談社発売日: 1998/10/15メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 15回この商品を含むブログ (60件) を見る 「犬婿入り」を読んで、読者がつまずくとしたら最初の二ページだと思う。一文が長く、視線が安…

「むにゃすぴー【私家版】」ナマエミョウジ 感想

www.pixiv.netこれすごく好きです。どういう漫画なのかはリンク先のやつを見てください。 不思議かわいい世界観ですよね。オチもあるんだかないんだかよくわからない。だけどなんだか癖になる。 「階段もエレベーター使うんだね…」で笑っちゃった。リンク先…

富岡多恵子「芻狗」感想 1974年

波うつ土地・芻狗 (講談社文芸文庫)作者: 富岡多恵子,加藤典洋出版社/メーカー: 講談社発売日: 1988/07/04メディア: 文庫 クリック: 8回この商品を含むブログ (12件) を見る 木下古栗のインタビューを読んでいたら、富岡多恵子の「芻狗」を紹介していて、読…

ホラーゲーム「夜廻」感想 psvita

ホラーゲームというのはなかなか市場に出てこない。そして、たいていゾンビが襲ってくるのを銃で撃つようなものばかりだ。そんななかで夜廻は雰囲気が異なる。グロテスクとはほど遠い、かわいらしいグラフィックからもわかるだろう。このゲームの主人公であ…

映画『デッドプール』感想(吹き替え2D、MX4D)

www.youtube.com MX4Dの感想 MX4D自体は3回目です。マッドマックス→スター・ウォーズ→デッドプールになります。 一回の揺れ具合だとデッドプールが一番大きく感じました。ただ、それほどまでアクションシーンが多いというわけではないので、動かな…

説明書

頭にやさしいブログです