こんにちは

プレス機で潰されたような朝だな、ってマーガリン入りのロールパンを食べながら思う。 冬の寒さのせいでロールパンの皮はネズミの心臓のように固くなっている。 歳を取るにつれて夜が短くなっていった。子供のころは永遠に感じられるほど長かったのに。 明日…

「アリスとテレスのまぼろしの工場」はすごく変な映画だった。

ネタバレとか気にせずに書きます。エンタメを期待して見に行ったら哲学のアニメだった。まぼろしの世界を舞台にしているのに生きている人間を描こうとした生々しい映画だった。最後までこの映画がどう進んでどう終わるのかがあまり分からなかった。ただ10年…

自動的にログインする命

まるで泥が見ている夢だ。 ストローでぐしゃぐしゃにされた心臓がオレンジ色に輝く。 重なり合った感情が塗り絵みたいに汚れが飛び散るだけ。 羊小屋にスマホを置いて眠る。枕は宙に浮いたまま。 思い出の中の祖父はいつも半笑いしている、指にこびついた油…

空想のメントス

ピアノの鍵盤を叩く速さで今日が終わる。セロテープでべたべたの心にまぶたをつけて 体温計のように燃えたらいいのに、って。君が頭にのせた手のひらが改札を通ると コーヒーの寿命が一つ減る気がする。びっくりドンキーの駐輪場で 頭痛薬の話をした。声は小…

▲あけくち

自分の思っていることや感じていることを表現するために色々な方法を模索して実行しても化学薬品に頭から浸かっているみたいに全身が濁りきって錆びかけたステッカーみたいに心をベタベタ汚していって駄目だった。お腹空いたり眠くなったり嫌になったりする…

人間が嫌いでごめんなさい

このところ人間嫌いが加速している 誰とも話したくない。誰も信用できない。 気持ち悪い。いなくなって欲しい。そう思いながら一人の人間として 働いて食べて眠って なんとか生きている。近いうちに何もかも投げ捨てて 死に場所でも探しそうだ。 もしくは濁…

解剖

のむヨーグルトの形をした悲しみだ。と僕が書いたとき これを読む人がどんな想像をして どう思うかわからないので 今日は解説をしてみる。その行為に何の意味があるか 何のためになるのか わからないけどただ、この言葉には 共感する人も 心に突き刺さる人も…

正しい生き方

病が僕の心を染めていく。 傷つくたび血がほとばしり その血で文字を書く正義を振りかざす人間は その正義が一方的なことに 気付いていないのだと君の顔をぐちゃぐちゃにして 存在ごとブラックホールに 叩き落としたい

迷子センター閉鎖中

夜が引き伸ばされて湯葉みたいに しわくちゃになって斑点みたいな白い点が 一つひとつ顔になって僕を睨んでいるコーヒーカップの内側で2桁の足し算を暗算していた 僕の左側に空白の人 喜んでも悲しんでも異常なんてないみたいな顔で 素通りしていく ドンキー…

穴に落ちたような朝

ピカチュウの10万ボルトくらいの衝撃が全身を駆け巡って 新しい化学方程式とか、宇宙の果てに何があるのだとか 人間が産まれた意味とか、神様の正体とか 生まれる前と死んだ後に人はどこに行くのかとか スーパーのお弁当に貼られた半額シールの色合いとか そ…

こんばんは今日は夜の池袋を歩いていて 光のスポンジケーキに闇のチョコレートソースをかけられたような 暗さばかりが目立つ空間だなっと思ってそれは蔓延防止法で「人があまり外を出歩くのは良くないよ」 というお達しが出たからで、じゃあ犬とか猫はいいの…

ぬりたての肺

日々がひび割れて 火山口みたいだ 呼吸が燃える3色ボールペンに閉じ込められたみたいに 身の回りの出来事がつまらない ただ僕は苦しめられるあしたには黒猫の歩調みたいに 音もなく風に殺されるだろう僕の部屋のカーテンから漏れる明かりで 点描画の一つの色…

夜は魚の食べかけ

人に会ったり 人と話したり 普通と呼ばれる価値観に従うこと 疲労が弾丸のように飛んできて 僕の太ももに穴をあける頬杖をついている君の顔のように 地球もかたむいてみんな落ちていけば良いのに 名前も知らない学校の下駄箱へ 靴の中へ その汚れへ水槽を買…

空欄を毒で埋める

カラフルな色の錠剤をファッションとして 持ち運んだり、アスファルトを歩いているアリに 適当な名前をつけたところで感情が燃えて炭になるだけでもないし 人の顔よりパソコンをよく見るようになって 神が作ったものより人が作ったものを信じてる鹿の目の色…

絵のうしろを見る

布団に入って目を閉じたら 気の抜けた月が浮かんでいられなくなって コンクリートに衝突してバラバラになる姿を想像する。破片が四方に飛び散って 電柱とか自動販売機とか家とかが 傷だらけになって 世界中に絆創膏が貼られて 絆創膏の匂いがする街を歩く。…

おひとりさま

自分のことを救えるのは自分しかいないってことを 最近ようやく理解しはじめてきた。誰かに好かれるとか 誰かの大切な人になるとか 無理なんだ。人と関わることを諦めて 他人に期待しないようにして 一秒一秒生きるようにする。希望は鋭い針だから 裏切られ…

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長い文章を書きたいなと思って、もう一回小説を書くことにした。 「小説を書く」というと、なんかすごく大変な事のように思う人がいるけれど、僕の場合は良い意味でも悪い意味でも呼吸に近い。 海に突き落とされてパニックなりながら見苦しくても酸素を求め…

どうしよ

最近は誰かと電話して どうでもいい話をしないと 一人に押しつぶされて死にそうだ。しかし誰ともわかちあいたくない 誰とももう会いたくないという気持ちもある 誰かに自分が存在するのなら 自分はフィクションのほうが良い漫画のカバーの裏には メタ的な漫…

死にたいときに聴く死なないためのプレイリスト(2022年)

ずいぶん昔に「死にたいときに聴いている曲」を公開しました。これを読んでいる人の 「死にたさ」が少しでも落ち着けば と思ったからです。あのときプレイリストを公開した日から 半分くらい変わったので 僕が聴いている「死にたいときに聴いている曲」を紹…

きりんと夏の交尾

人差し指に傷があることに気づいてから、 ご飯を食べていてもキーボードで文字を打っていても、 ホタルの光のようなじんわりとした痛みが広がっていくのを感じるようになった。自分の体の中に猫や犬といったペットを飼っているような 一人ではないような感覚…

あくびをするように夜をバラバラにする

「死にたい」と検索すると電話番号が出る。 素晴らしいと思う。きっと救われた命もあったのだろう。 でも同時に、死にたいと思う人で電話を求めている人はどのくらいいるのかな?と思う。僕は何か映像が見たいです。 それは死にたいと思った人しか見れない映…

低カロリーの狂い方しか知らない

騒がしい夜に休止符みたいな月が浮かんでいるのを カーテンの隙間から見ていた。一人で部屋にいると誰かの声や話し声を 聞くことが多くなった。幽霊か幻聴かわからないけど 音楽を聞きたくてYouTubeを開くと 音楽に打ち消されないように話し声も大きくなった…

しししす

ぬるい炭酸水を飲んだはずなのに胃が冷たくなる感触を味わっている。 地下鉄の車内は蛍光灯の光がよどんでいて安心する。空調と吊り革。銀色の鉄パイプが血管のようで未来人の死体の中にいる気分になる。 誰かに助けられても、誰かを憎んでも、人間と話して…

弓わたし矢

お風呂場でスキー板を抱えながら 午前3時を待っているマイナンバー代わりに 蝶の羽を持って 人間ごっこ何もあげられないから 美容院に行って YouTubeのロゴみたいな 髪型にしてもらった10階建てのマンションの2階だけど 雨漏りがひどいから 黄色いレインコー…

原型の皿

夜中ですね。こんばんは。生きている間に 本当に自分の好きなものを見つけて朝も、昼も、夜も、眠っている時間も 魔女が生贄をえいやっと放り込むように すべて鍋に放りこんで原型が破壊されるまで混ぜ合わせたい。最近は、無邪気な子供が「飛行機に乗りたい…

C7に「こんばんは」を貼り付ける

白い絵の具をたっぷりつけた筆で思いっきり振り下ろしたような雲だなあ、青空に。 私もあんなに思いっきり存在していられたら、さくらんぼ餅みたいに角ばって小さい悩みが シャカシャカと脳内をかき混ぜないで済むのに。植物の根っこみたいに四方に伸びた髪…

沼の底に小指を突っ込む

なんかYou Tubeのコメント欄でアーティストとかに ○○さんだとか、絶賛しているコメントとか 見ていて気持ち悪いなと思ってしまうんだけど なんで気持ち悪いと思うんだろう。自分の好きな曲でもそういうコメントついていると 気持ち悪いなーって思うんだよね…

斜向いの海

いつもだいたい200文字くらいの文章を書いている。自分の心がどうしようもなくザワザワしているから 子供に絵本を読むように、少しでも良い夢を見てくれるよう 僕は文章を書くんだ。コンビニエンスストアの光が 天使が舞い降りたみたいなエフェクトがかかっ…

ブラックホールに似合う帽子をユニクロで探して

帰る場所をAmazonで探している ポイントがちょうどよく余っているのと 心が文字化けみたいに解読不能だから部屋干しみたいな匂いの音楽を聞いている 今日食べたオムライスが化石みたいな味で 口の中がざらざらしているから普通になりたくないけど 普通になら…

お題に答えます

お題「ペットを紹介します」今日ブログ書こうとしたらさ 記事画面の上にお題がいっぱい並んでいて 開店前の美味しいパン屋さんに並ぶ人くらい並んでいて すごいな、って思ったのしかもさ「もっと見る」ってあるの え、まだあるの と思ってクリックしたらさ …